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[水泳]
2017ジャパンパラ水泳競技大会が9月2日と3日に開催された。今年は東京辰巳国際水泳場を舞台に2日間にわたって行われ、会場には熱戦を一目見ようと多くの観客が訪れた。
●会場の様子
今大会の目玉は、海外から有名実力派スイマーを招へいしたことだ。スペインから3選手、ニュージーランドから2選手が今大会に出場し、日本選手と激しいレースを繰り広げた。特に注目されたのは、ニュージーランドの英雄であるSophie Pascoe(S10・SB9・SM10)とスペインの誇る歴戦のスイマー・Miguel Luqueの2選手だ。
Pascoeはリオパラリンピックでも金メダルを3個獲得するなどパラリンピック通算で9個の金メダルを獲得した実績を持つ。日本選手では若手のホープである池愛里と同じクラスということで、池がPascoeに挑戦。両選手が並んで泳いだ100mバタフライでは、Pascoeが1分6秒21で大会新記録、池が1分8秒99の日本新記録をそれぞれ樹立。世界的にも有名なトップ選手と日本で泳ぐ貴重な経験ができたと言える。
●トップスイマーであるPascoeの泳ぎに注目が集まった
●Pascoeに刺激を受けた池は好記録を残した
Luqueは2000年シドニーパラリンピックから5大会連続でメダルを獲得している鉄人だ。Luqueは2004年アテネパラリンピックから鈴木孝幸とメダルを争って来たライバルでもある。今大会はこの2選手によるレースが2回行われ、まず150m個人メドレー(SM4)では鈴木が勝利し、その後の50m平泳ぎ(SB3)はLuqueがリベンジ。互いに実力を発揮していた。
●鈴木は150m個人メドレーでLuqueに勝利
●スペインのLuqueはベテランらしい安定したパフォーマンスを見せた
また今大会の知的障がいクラスで活躍したのは、昨年、高校生ながらリオパラリンピックに出場した中島啓智。50m自由形、200m自由形、100mバタフライ(すべてS14)の3種目で優勝し、特に50m自由形では日本新記録を、100mバタフライではアジア新記録を樹立するなど、さらに強さを増した印象を与えてくれた。
●リオの経験を経て成長した中島
今大会を終了した日本のトップ選手たちは、9月30日からメキシコで行われるワールドパラ水泳大会に挑む。2020年に向けた挑戦は、ますます熱を帯びていく。
●ワールドパラ水泳大会に出場する日本チーム