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[ボッチャ]
ジャパンパラ大会として初めての開催となる、2017ジャパンパラボッチャ競技大会が11月17日~19日の3日間にわたって、東京都武蔵野市の武蔵野総合体育館で開催された。
通常の国際大会では6面のコートが使用されるが、今大会は1面のみの特別仕様のメインコートが用いられた。パラリンピックでTeamと個人を制したBC1-2クラス世界最強と言われるタイ、世界ランキング9位の欧州の強豪・イギリス、そして日本が参加し、ペア戦とTeam戦で競技が行われた。
1000人を越える観客が観戦に訪れた。
BC4ペア戦は、タイと日本が対戦。第1試合を終盤の大量失点で1-13と敗れた日本だったが、第2試合は好勝負を展開。最終的には1-8と連敗したが、若手の江崎駿が安定したスローを見せるなど、大きな収穫があった。
BC4ペアでは強豪タイに日本が挑んだ。
世界レベルで戦える力を見せた江崎。
BC3ペア戦は、イギリスと日本が両日ともに接戦を繰り広げ、会場を大いにわかせることとなった。第1試合を3-4の逆転負け、第2試合を0-4と連敗した日本だが、格上のイギリスを相手に見せた健闘は、今後のさらなる成長に期待を抱かせるものだった。ユース代表からの叩き上げで力をつけてきた松永楓の正確なスローは大きな武器となることだろう。
ランプを使用するBC3の正確さに会場からはため息が・・・。
着実に実力を上げてきている松永楓。
Team BC1-2(1チーム4名で、1名がリザーバー)は、世界王者のタイに日本が挑んだ。リオ2016パラリンピック競技大会の決勝カードとあって、大きな注目が集まった。王者の高度な戦術、正確で安定したスローに第1試合を2-7で敗れた日本だが、第2試合は奮起。廣瀬隆喜のスローから流れをつかむと、キャプテン杉村英孝のスローで第5エンドに追いつく。第6エンドを1-1と分けた試合は5-5でタイブレークに持ち込まれた。ここで観客の大声援の後押しをうけた日本は、会心のスローを連発。逆転を狙ったタイにミスも出て、タイブレークを2-0で競り勝ち、歓喜の勝利となった。
BC1-2で個人世界ランキング1位のワラウット・セーンアンパー。
キャプテン杉村の安定感が光った。
リオパラリンピックの銀メダル獲得(Team BC1-2)によって、日本国内でボッチャの注目度が急上昇。障がいのあるなしや年齢、性別にかかわらず誰もが楽しめるユニバーサルスポーツとしても発展の兆しを見せている。今大会にも多くの観客が観戦に訪れ、体験コーナーは大人気となった。東京2020パラリンピック競技大会に向けて、大きな手応えを感じた大会となった。
観戦→体験という流れで、体験コーナーは大盛況となった。
各国の選手・関係者が交流を深めることもできた大会となった。