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2019ジャパンパラボッチャ競技大会 レポート

[ボッチャ]

二度目のジャパンパラ大会となった、天皇陛下御在位三十年記念2019ジャパンパラボッチャ競技大会が1月18日(金)~20日(日)の3日間にわたって、新宿コズミックセンターで開催された。


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選手のプレーが間近に見えるようにコートをコの字型に囲った観客席


今大会ではBC4ペア戦に世界ランク8位のカナダ代表を、BC1-2チーム戦には世界ランク7位の韓国代表を招聘し、BC3個人戦は日本人対決で行った。


昨夏にイギリスで行われた世界選手権でBC1-2チームは決勝へ進出し、リオ2016パラリンピックの王者タイと再戦した。試合は惜しくも4-5で敗れはしたものの大接戦を繰り広げ、個人でもBC2の杉村英孝が銅メダル獲得し、2020年に向けて着々と手応えを得てきている。


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二日間で合計1300名を超える観客が来場した


BC4ペア戦は江崎駿を中心とした10代トリオで試合の臨んだが、第一試合を1-9、第二試合を1-8と経験豊富なカナダ代表に完敗した。第二試合は江崎が体調不良のため、日の丸を初めて背負った宮原陸人と内田峻介の16歳コンビで戦い、多くの視線が集まる中でも物怖じせず随所で光るプレーを見せた。


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宮原は初代表ながらも落ち着いたプレーで会場を沸かせた


BC3個人戦は昨年12月に行われた日本選手権の上位3名が出場した。一日目は今年度の日本選手権2位の高橋和樹と同3位の有田正行が対戦。結果として5-1で高橋が勝利を収めたが、正確なショットの連続に会場が沸く場面が多くあった。二日目は高橋と、日本選手権で優勝している河本圭亮が試合を行った。前日よりも更に高度に戦術を作り上げていく両者の投球に幾度となく拍手が沸き起こり、観客を魅了した。試合は6-0で高橋が日本選手権のリベンジに成功し優勝を飾った。


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高橋はボックスを広く使って正確なショットを積み重ねていった


BC1-2チーム戦は強豪の韓国を日本は迎え撃った。第一試合は先制されたものの絶妙な連係プレーで逆転し、9-1で勝利を収めた。第二試合は第一エンドでしっかり点を取り8-3の二連勝で大会を終えた。様々な位置にジャックボールを配置する戦術で日本はチーム力と技術の高さを大いに見せつけ、東京2020パラリンピックへ向けて大きな期待が膨らむ大会となった。


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ジャックボールを様々な場所に配置し戦術を展開できる技術の高さを見せた日本


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リアルタイムで戦況がわかる「BOCCIA RULER」を多くの観客が使用して観戦した