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[車いすラグビー]
2月のゴールボール競技大会に続き、3月20日と21日に2021ジャパンパラ車いすラグビー競技大会が開催された。新型コロナウイルス感染症の影響で海外チームを大会に呼ぶことはできなかったが、日本代表候補選手が3つのチームに分かれて対戦した。日本代表の実戦としては、2019年10月に東京で行われたワールドチャレンジ2019以来と、長期間にわたって試合を組むことができなかった。選手、コーチ、そしてファンも車いすラグビーの試合を待ち望んでいたことだろう。残念ながら無観客での開催となったが、今大会でも実況・解説付きのオンライン中継が行われた。
選手たちにとっては、本当に久しぶりの大会となった
大会では、日本代表のエース・池崎大輔と高校生の成長株・橋本勝也を擁する日本代表Cが、52-48で日本代表Bを下して優勝を果たした。日本代表Bは日本代表キャプテンの池透暢を中心に、急成長中の中町俊耶やパワフルなローポインター乗松聖矢がアグレッシブに動き回り、僅差の戦いを繰り広げたものの、惜しくも届かなかった。日本選手同士の試合とはいえ、決勝戦ならではの勝利にこだわった戦いは実戦ならではの激しさや緊張感が漂っていた。
決勝戦は手に汗握る戦いが繰り広げられた
橋本は攻守に気迫あふれるプレーを見せた
多彩なプレーでチームを引っ張った池
中町は臆することなく積極的のボールに絡んだ
また、決勝戦の前には、持ち点が0.5~1.5 点の選手のみが出場する「Low Pointers Game」が行われた。来年、アメリカで世界大会の開催が予定されているが、普段はハイポインターの得点をアシストする側になることが多いローポインター同士の激しい攻防が印象的だった。
エキシビジョンマッチとして行われた「Low Pointers Game」
選手たちにとっては、合宿は行ってきたとはいえ、試合でしか体感することができない経験や成長を、今大会で確かめることができた。また実戦ならではの激しいプレーは、オンライン中継を見ていたファンに車いすラグビーならではの面白さを思い起こさせてくれたに違いない。