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[陸上競技]
香川県高松市にある屋島レクザムフィールド(屋島競技場)でWorld Para Athletics公認 2021ジャパンパラ陸上競技大会が4月24日と25日の2日間開催された。両日とも晴天に恵まれ、9個のアジア新記録、25個の日本新記録をはじめ多くの好記録が生まれた。一方で新型コロナウイルス感染症の再拡大から、大会直前で無観客試合として行われることが決定されたが、今大会でもオンライン中継を行い、競技の模様を多くのファンに届けていた。
屋島レクザムフィールド
今大会で熱いレースが繰り広げられたのが、男子T64クラスの100mと200m。井谷俊介の持っていた100mの日本記録を先月塗り替えたのが大学生の大島健吾だった。24日に行われた100mでは大島がアジア新記録・日本新記録となる11秒37で競り勝って勝利、25日の200mでも大島の勢いは止まらず、井谷に勝利して二冠を達成した。
近年、急激に記録を伸ばし、日本最速の義足スプリンターとなった大島
辻沙絵はリオパリンピックで銅メダルを獲得した400m(T47)で、久しぶりに日本記録を更新。なかなか新記録が出ずに苦しい期間もあったが、それを乗り越えた喜びからゴール後に笑顔を浮かべた。
久しぶりの記録更新に喜ぶ辻
走幅跳(T63)を得意としている兎澤朋美は、1回目の試技でいきなり4m56cmを跳び、自らの持つアジア新記録・日本新記録を12cm更新した。
ダイナミックなフォームで跳躍する兎澤
800m(T20)では、古屋杏樹がアジア新記録となる2分18秒61でフィニッシュ。後半もスピードを維持して他の選手を突き放す強さを見せた。
古屋は苦しくなるレース後半も軽快に走り切った
男子の車いすレースでは、マラソンで結果を残している鈴木朋樹(T54)が今大会のトラックでも強さを見せた。1500mは終始先頭を走り、800mでもスタートから他選手をグングンと引き離し、レース内容も充実した圧勝劇となった。
大きなリードを奪ってフィニッシュする鈴木
和田伸也(T11)は日本における5000mと1500mの第一人者だが、40歳を越えても記録を伸ばし続けていて、今大会では800mで快走。比較的短い距離な分、スピードが求められるこの種目で、2分5秒71のアジア新記録・日本新記録を樹立した。
中長距離を主戦場とする和田だが、その中でも距離の短い800mでも勝負できることを証明した