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[陸上競技]
2023年6月10日と11日の2日間において、World Para Athletics公認 2023ジャパンパラ陸上競技大会を岐阜県岐阜市にある岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催した。 大会初日は蒸し暑い気候で2日目は雨とコンディションが大きく変わる状況だったが、多くの選手が出場してそれぞれのベストを尽くして競技に臨んでいた。
来年2024年はパリパラリンピックが開催されるが、そこに出場するために重要となる大会が来月7月に同じくパリで行われる世界選手権だ。開幕まで残り1か月を切り、特に若手選手の確かな成長や経験ある選手の着実な調整ぶりが今大会で見ることができた。
岐阜メモリアルセンター長良川競技場
大学生の近藤元は走幅跳(T63)で6mを超えるジャンプを複数回記録し、優勝を果たした。
近藤元
小野寺萌恵はJ-Starプロジェクト出身の選手で、100m(T34)と800m(T34)で大会新記録を、400m(T34)でアジア新記録と大会新記録を塗り替える走りを見せた。
小野寺萌恵
やり投(F46)では高橋峻也が58m04で優勝した。他選手よりも安定して高い記録を残し、他にも好選手が揃うこの種目で頭一つ抜けている印象だった。
高橋峻也
短距離や走幅跳において着実に若手が台頭している視覚障がいクラスでは、川上秀太(T13)、福永凌太(T13)、石山大輝(T12)が楽しみな存在だ。
川上秀太
福永凌太
石山大輝
一方で、恒例にもなっている和田伸也と唐澤剣也の実力者同士の対決では800m(T11)、1500m(T11)ともに序盤は唐澤がリードしつつも後半に和田が猛スパートで巻き返して勝利した。両選手とも確かな存在感を見せ、会場を盛り上げていた。
和田伸也(右)と唐澤剣也