[アルペンスキー]
2018ジャパンパラアルペンスキー競技大会 レポート
2018ジャパンパラアルペンスキー競技大会が2月2日から4日まで開催された。会場となったのは長野県上田市にある菅平高原パインビークスキー場で、平昌パラリンピックを目前に控えていることもあり、例年以上に多くの観客と報道陣が詰めかけた。大会初日は開会式が行われ、2日目はジャイアントスラローム、3日目はスラロームのレースがそれぞれ実施された。
昨年12月にレース中の転倒で負傷した三澤拓(LW2)は、復帰戦となった今大会で、これまでのうっぷんを晴らすかのような会心のレースを2連勝。ジャイアントスラロームとスラロームともに、レースから遠ざかってた不安を感じさせない見事な滑りを見せた。
復帰戦で連勝と充実の結果だった三澤
男子のシッティングカテゴリーでは、森井大輝(LW11)、狩野亮(LW11)、鈴木猛史(LW12-2)の3選手が今大会でもハイレベルな優勝争いを展開。ジャイアントスラロームの1本目で1位だった森井だが、2本目は途中で旗門に引っかかって転倒してしまい、悔しい途中棄権となってしまった。優勝したのは2本とも手堅いタイムで完走した狩野だった。翌日のスラロームでは今度も1本目にトップだった森井が2本目もしっかり滑り切り、前日のリベンジを果たした。鈴木は2本目はトップだったものの、森井を逆転することはできずに惜しくも2位に終わった。
圧巻の速さで両種目ともインパクトを残した森井
狩野はジャイアントスラロームで優勝した
女子ではスタンディングカテゴリーの本堂杏実(LW6/8-2)とシッティングカテゴリーの村岡桃佳(LW10-2)が連日の優勝を果たし、こちらも平昌パラリンピックに向けた順調な調整ぶりを感じさせてくれた。
経験を積んで成長した村岡には期待がかかる
男子の知的障がいカテゴリーでは木村嘉秀が、聴覚障がいカテゴリーでは中村晃大がそれぞれ両種目とも優勝を果たした。
知的障がいカテゴリーの王者に君臨する木村
中村は迫力ある滑りを見せた