[ゴールボール]
天皇陛下御即位記念 2019ジャパンパラゴールボール競技大会 レポート
天皇陛下御即位記念 2019ジャパンパラゴールボール競技大会が9月28日・29日の2日間開催された。今大会は来年の東京パラリンピックのテスト大会と位置付けられ、同じ会場の幕張メッセを使用した。大会には、世界ランキング3位のブラジル、同5位のアメリカに、日本からのAとBの2チームを加えた4チームで総当たり戦とその結果による3位決定戦、決勝戦が行われた。
会場となった幕張メッセ
予選リーグでは、日本Aが好調で2勝1分けで1位、2位にはブラジルと日本Bに勝利したアメリカが入り、決勝に進出した。3位決定戦では勝利をあげられなかった日本Bとブラジルが対戦した。 日本B対ブラジルの3位決定戦は、前半はお互い無得点で拮抗した展開となる。しかし、後半開始早々、日本Bはチームペナルティから失点。その後、攻撃に転じるも逆にブラジルの攻勢を止められず、続けて失点してしまう。その結果、3-0でブラジルが勝利し、今大会初勝利で3位に入った。
日本Bで出場した成長株の萩原紀佳
決勝戦はともに守備の堅い日本Aとアメリカの対戦となったが、こちらも前半は両チームとも得点が生まれなく、勝負は後半へ。後半開始早々、スコアが動く。アメリカが、センターの高橋利恵子と小宮正江の間を狙うボールを投げ、見事に先制。日本はその後、コントロールに定評のある若杉遥を入れて反撃体制に入り、失点から約3分後にその若杉の得点で同点に追いついた。しかしそれもつかの間、再度アメリカに得点を奪われ、その後も高橋と小宮の間を執拗に狙われて守備に追われて苦しい展開となる。それでもなんとか失点は防ぎ続けて同点を狙うも、アメリカの安定した守備を崩せず、アメリカがそのまま勝利して優勝を果たした。
正センターとして日本Aの守備を担った高橋
ベテラン小宮は攻守に安定したプレーを見せた
アメリカの中心選手であるアマンダ・デニス(左)
来年はこの会場で世界一をかけた戦いが見られる