パラスポーツ最高峰を目指す姿を追いかける最前線レポート--Next Stage--企画・取材:MA SPORTS

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2018年6月4日

車いすカーリング 畑山けい子選手

フェアプレー賞獲得「手本となる選手目指す」


「仲間につなぐ“一投”を大事にしていきたい」と語る畑山けい子

「第14回日本車いすカーリング選手権大会」の「フェアプレー賞」に、青森チェアのリード畑山けい子が選ばれた。一般のカーリング世界選手権などでも設けられている栄誉ある賞で、最もスポーツマン精神にのっとった模範的な選手を、出場選手とスタッフらが投票して選出した。畑山は「(賞の)楯がかわいくて、いいなぁ、と思っていたんですが、まさか自分がもらえるとは。なるべくみんなと楽しく盛り上げていきたいな、と思って今までやってきたので、それが実を結んだのかな」と、笑顔で受賞の感想を語ってくれた。

選手の年齢層は幅広い。畑山は50代で競技を始め、64歳になった今、第一線で活躍する。車いすカーリングは男女混合チームで、4人のうち女子選手を必ず1人以上入れなくてはいけない。「女子だからといって、テイクができないではダメ。男子並みのパワーを求められるので体力づくりが必要ですね」と畑山。

実は、畑山は陸上・砲丸投げの選手として障がい者の全国大会で優勝したこともあるアスリート。「だから、腕力には自信があるんです。普段も筋トレを続けています」。リードはチームの1投目と2投目を投げ、ゲームの流れを作る重要な役割。今大会でも畑山は安定したフォームと確かなドロー技術でチームの銅メダル獲得に貢献した。

パラリンピック出場を目標に掲げる。「本当にチームワークが大事な競技。今回、素晴らしい賞をもらったので、技術でも気持ちの面でもみんなの見本になれるような選手を目指したい」

4年後に向け、これまで以上に心と身体を磨いていくつもりだ。

(MA SPORTS)