杭州2022アジアパラ競技大会 日本代表選手団結団式
(左から)結団式に出席した森会長、井田団長、主将の岩渕、旗手の波田
中国の杭州で10月22日に開幕する杭州2022アジアパラ競技大会に出場する日本選手団の結団式が18日、千葉県成田市内のホテルで行われた。
式には森和之日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会会長、井田朋宏団長、三井利仁副団長、主将を務める卓球男子の岩渕幸洋(協和キリン)と旗手でシッティングバレーボール女子に出場する波田みか(十文字学園女子大)らが登壇。約180人の選手・スタッフらが参加した。
2022年の開催が予定されていたが、先に行われたアジア大会同様に新型コロナウイルスの影響で1年の延期を経ての開催となる。日本は22競技中、チェスと囲碁を除く20競技に選手259人を派遣する。
三井副団長により日本代表選手団の紹介がされたあと、団旗授与では森会長から井田団長を経て、主将の岩渕の介添えのもと、旗手の波田に団旗が手渡された。日本代表選手団を代表し、岩渕は「大会関係者の多大なる支援のおかげで、1年の延期を乗り越えて、4年に一度の大きな大会を実施することができる。感謝の気持ちや競技に対する思いを周りの人に感じてもらえるようなパフォーマンスをしたい」と決意表明した。
東京パラでは旗手を務めた岩渕。「今回は主将という役割を与えていただいた。成長した姿を見せたい」と語る
卓球は男女シングルスの各クラスで優勝すれば、パリ2024パラリンピック代表に決まる。閉式後に報道陣の取材に応じた岩渕は、「シングルスで優勝、ダブルスではひとつでも多く勝ち残れるよう、ベストなパフォーマンスをしたい」と意気込みを語った。また、旗手を務める波田は、「感謝の気持ちを胸に、誇り高く団旗を掲げたい」とコメント。競技面では「7月の大会で中国とイランに負けて3位だった。今大会はまずはイランに勝ち、強豪の中国にも良い勝負をしたい」と、言葉に力を込めた。
今大会の日本代表選手団は、選手259人のうち10~20代が半数を占める。また、未来のトップアスリートを発掘する「J-STARプロジェクト」出身者が、検証中も含めて6競技に18人選ばれているのも特徴だ。井田団長は、「次世代を担う選手は総合大会の経験を積み、来年のパリ2024パラリンピックにつなげてほしい」と話した。
(MA SPORTS)