パラスポーツ最高峰を目指す姿を追いかける最前線レポート--Next Stage--企画・取材:MA SPORTS

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2026年4月13日

アルペンスキー 本堂杏実選手

3度目の大舞台に挑む本堂「メダルを狙いに行く」


過去2大会以上の活躍を誓う本堂

アルペンスキーの本堂杏実(コーセー)が、自身3度目となるミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピック競技大会(以下、ミラノ・コルティナ2026大会)に挑む。2018年の平昌大会で初出場を果たし、前回の北京大会では、出場した5種目すべてで入賞。今大会は「3度目の正直」で、表彰台を鋭く見据える。

生まれつき左手の指に欠損がある。幼いころからボクシングや器械体操などさまざまなスポーツに親しんできた。ラグビー選手だった父の影響で5歳でラグビーを始め、障がいや性別に関係なく全力で取り組むなか、15人制の女子ラグビーの日本一を目指して日本体育大学に進学。高い運動能力を評価され、大学関係者からパラスポーツへの挑戦を勧められたことをきっかけに、4年生の2016年8月にパラアルペンスキーへ転向した。「ラグビーのために日体大に入ったので葛藤もあったが、日本代表合宿でチェアスキーヤーや片脚の選手たちがレースをする姿を見て、この世界で戦いたいと思った」と振り返る。

左手でストックを持たずに滑った経験はあったものの、競技では高速滑走時の左右のバランスに苦労した。義手の装着や筋力強化などの工夫で課題を克服して頭角を現すと、2017年ジャパンパラ競技大会の大回転で優勝し、競技開始からわずか1年半で平昌パラリンピックの出場を果たした。北京大会前には左膝前十字靭帯断裂の大けがに見舞われたが復帰し、女子回転(立位)で6位に入るなど、好成績を残した。

2月初旬のW杯ティーニュ大会では滑降で4位に入り、今季最高順位を記録。得意の高速系に加え、健常者チームで磨いた技術系種目でもトップ選手に迫る滑りを見せている。本堂は「いい形でW杯を終えることができた。この勢いのまま、パラリンピックでメダルを狙いに行く」と、力強く語る。

(MA SPORTS)