漫画「東京2020パラリンピック選手村の工夫を探ろう!
-選手村を通して共生社会について考える-」

本漫画は、東京2020大会で選手村村長を務められた川淵三郎様の「この様子を日本の未来を創る子どもたちに伝えたい」という強い思いのもと制作されたものです。このマンガを通じて、様々な方々にパラリンピックの選手村の工夫を知ってもらい、共生社会について考えるきっかけにしていただければ幸いです。

なお制作に当たり、公益財団法人ベネッセこども基金様、藤井社会科デザイン事務所様、マセソン美季様に多大なるご協力をいただきました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

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漫画表紙・イメージ

東京2020組織委員会

会長 橋本聖子

この度、日本パラリンピック委員会の協力を得て、東京2020パラリンピック競技大会の選手村のバリアフリーな施設やサービスを知っていただくことを通じて、私たち東京2020組織委員会が目指している、障がいの有無に関わらず多様な人々の能力が発揮される活力ある社会がどのようなものかを、多くの方にイメージし、考えていただける素晴らしいコンテンツが完成いたしました。

東京2020大会のビジョンの基本コンセプトの一つである「多様性と調和」を、今後も末永く発信し続ける、パラリンピックのレガシーとして、子供たちはじめ老若男女幅広い世代の方々に読んでいただければと思います。

東京 2020大会選手村

村長 川淵三郎

パラリンピックは私を突き動かしました。パラリンピックの選手達が各施設を利用する様子は、オリンピックでの光景と同様である一方で、その光景は、様々なサービスを提供するスタッフやボランティアが選手とコミュニケーションを図りながら、必要な場面でさりげなくサポートすることで完成してもいました。この光景こそが、障がいの有無等に関わらず、同じ地域に暮らす誰もがお互いを認め合い、同じような日常を送る「あるべき地域の生活」だ、この光景を日本の将来を担っていく子供たちに見せなければならない。この強い思いを、橋本会長をはじめ多くの大会関係者の皆様にお伝えした結果、漫画での発信という日本らしい形で実現していただきました。

この漫画が、多くの方に「あるべき地域の生活」を考える契機となることを願います。

日本パラリンピック委員会

会長 森和之

この度、東京2020大会組織委員会とともに、東京2020大会の選手村の様々な工夫を知ることを通じて、共生社会について考える漫画を作成し、当委員会より公表させていただくこととなりました。

東京2020大会を契機に、開催都市の東京をはじめ、小中高等学校、特別支援校等の学校におけるパラリンピック教育『I’mPOSSIBLE(アイム・ポッシブル)』が積極的に推進され、多様性を尊重する共生社会への気づきが子どもたちを通してご家族など周囲の方々にも芽生えてきたところですが、この漫画は『I'mPOSSIBLE』日本版の制作チームによって作成されたものです。選手村の中の工夫を、共生社会に向けた多くのヒントとしてお伝えできるツールとなっておりますので、是非多くの方々にご活用いただければと思います。日本パラリンピック委員会は今後も、スポーツを通じた共生社会への様々な取り組みを行って参ります。

*参考:IPC公認教材『I'mPOSSIBLE』日本版公式サイト