パラリンピックとは
What is the Paralympics?
コラム:ルール(夏季大会)
パラリンピックスポーツならではのルール
障がいに合わせてうまくルールを変えることで競技を可能にするパラリンピックスポーツですが、難しいルールはほとんどなく、一般のルールと大差はありません。ここではわかりやすい一例を挙げていきます。
柔道
相手と組んでから試合を開始
視覚障がいの選手同士のため、最初に対戦相手と組む必要があります。
水泳
水中からスタートしてもよい
障がいによって飛び込みスタートが困難な選手は水中から、場合によってはコーチのサポートでスタートします。
シッティングバレーボール
プレー中はでん部を床につける
座った状態で行うバレーボールのため、ネットの高さやコートの広さも変更しています。
車いすバスケットボール
ダブルドリブルはなし、ボールを保持したまま3回続けて車いすをこぐとトラベリング
ボールを持ったときは車いすを2回こぐたびに少なくとも1回ドリブルをつかなければいけません。
車いすテニス
2バウンド後の返球がOK
テニスの魅力を最大限引き出すため、車いすテニスは2バウンド後の返球が認められています。
「ポイント制度」とは
車いすバスケットボールと車いすラグビーには、「ポイント制度」があります。これは選手一人ひとりに対して障がいの程度により持ち点を決め、1チームの合計点の上限を車いすバスケットボールでは14点以下、車いすラグビーでは8点以下となるように定めたものです。
車いすバスケットボールの試合を観ていると、選手の使っている車いすの高さがそれぞれ違ったり、背中がシートにもたれている選手や、シートにもたれることなく上半身を自由に動かしてプレーする選手もいます。それは選手それぞれで障がいの程度や役割が異なるためです。
「ポイント制度」によって障がいの程度が異なる選手がチームを組んで戦うことになり、どの選手も試合に出場するチャンスが得られるようになります。
①選手ごとに「持ち点」を決める
持ち点とは、選手それぞれに対して障がいの程度により、車いすバスケットボールでは4.5点〜1.0点、車いすラグビーでは3.5点〜0.5点の間で決められる点数のことです(両競技ともに0.5点刻み)。障がいが軽いほど点数が大きく、障がいが重いほど小さくなります。
②1チームの合計点に上限を設ける
選手各自に持ち点が決められますが、コート上で戦う1チームの合計点の上限も決められています。車いすバスケットボールでは1チーム5名で14点以下、車いすラグビーでは4名で8点以下となります。