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[ジャパンパラ大会]
2014ジャパンパラ陸上競技大会 速報レポート

14.09.08 2014:09:08:11:27:47

 山口県山口市にある維新百年記念公園陸上競技場において、2014ジャパンパラ陸上競技大会が開催された。大会は9月6日と7日の2日間にわたって行われ、連日好記録が生まれた。

2014JPAT01.jpg大会2日目、晴天だった


 大会初日は昼過ぎに豪雨に見舞われる天候だったが、その中でも選手たちの卓越したパフォーマンスが目立った。特に、開会式で選手宣誓を務めた堀越信司(T12)が5000mで大会記録を更新する15分15秒19を記録。雨にも負けない快走には会場から大きな拍手が送られた。また、大ベテランの大井利江も円盤投げ(F53)で自身の持つ日本記録を塗り替える投てきを見せた。

2014JPAT02.jpg堀越は雨の中でも気迫あふれる走り!


 また車いすレーサーで強かったのが樋口政幸(T54)。スプリント力、スタミナともに総合力で5000mと800m、200mを制し、天候など関係ない力強さを発揮した。
2014JPAT03.jpg樋口は圧倒的な強さでトラックを発揮した

 大会2日目は好天に恵まれ、選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できる舞台となる。
 17名もの選手が出場した1500m(T20)では終盤まで競った展開の中、木村雄哉が最後に抜け出して勝利。タイムは4分6秒70で、激戦を制した。
 そして、この日活躍が目立ったのが義足の選手たちだった。山本篤は、当日のレースコンディションを見て「記録を出すにはここしかない!」と気合十分で臨んだ100m(T42)で、日本記録を0.12秒更新する12秒61を記録。本人も納得の走りでゴール後にガッツポーズを見せてくれた。

2014JPAT04.jpg 2014JPAT06.jpg

                    山本は会心の走りで日本記録を更新                                        木村はライバルたちに競り勝った


 また、女子走幅跳では中西麻耶(T44)が1本目から5m超えの大ジャンプ(5m3cm)を見せ、その時点で日本記録を更新すると会場の熱気が一気に上昇。そして5本目に5m27cmを跳び、日本記録をさらに更新。そして、世界記録である5m47cmに今後迫ることができるのではないかとの期待も抱かせてくれた。

2014JPAT05.jpg表彰式で笑顔の中西


 ロンドンパラリンピックから2年が経過し、2016年のリオデジャネイロパラリンピックに向けた戦いがこれから本格化していく。まずは来月の10月18日~24日に韓国・インチョンで開催されるアジアパラ競技大会がある。今後の日本選手たちの活躍に期待したい。

 次回のジャパンパラ競技大会は10月10日~12日のウィルチェアーラグビー大会(会場:千葉ポートアリーナ)。まだまだ熱い戦いは見逃せない。