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[ジャパンパラ大会]
2015ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会 レポート
- 15.05.25 2015:05:25:12:15:29
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5月22日から24日にかけて、千葉ポートアリーナを舞台に、2015ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会が開催された。2015年度になって初めてのジャパンパラ競技大会だが、来年にリオパラリンピックを控え、世界を強く意識する時期になってきた。今大会は、世界ランキング5位のイギリスをはじめ、デンマークやニュージーランドが参加し、世界ランキング4位の日本がホームで迎え撃った。
大会初日には600名を超える小学生が観戦に訪れ、"ニッポンコール"が会場に響き渡った
大会では、まず、4チームによる総当たり戦を行い、その1位と4位、2位と3位の対戦による準決勝、その後の決勝戦、三位決定戦が予定されていた。大会のオープニングゲームとなったのは日本対ニュージーランド戦。日本は、池崎大輔(3.0)、池透暢(3.0)、若山英史(1.0)、今井友明(1.0)の3.0点と1.0点を組み合わせたスターティングメンバーで試合に臨んだ。序盤から日本のディスフェンスが冴えわたり、56-43で白星を挙げると、デンマーク戦は55-36、イギリス戦は56-49で振り切り、3戦全勝で準決勝進出を決めた。また予選リーグを終え、2位はイギリス、3位デンマーク、4位ニュージーランドになったため、日本の準決勝の相手はニュージーランドに決まった。エースの池崎の激しいプレーは観客に競技の魅力を伝えることができたはずだ
会場内では実況中継・競技解説が行われ、若山ら障がいの重い選手たち(ローポインター)の活躍ぶりも説明された
準決勝で、日本は戦力の底上げを図るためにスターティングメンバーを変更。しかし、序盤はリズムに乗れず思うようなプレーがなかなかできない。また予選で日本に敗れたニュージーランドは一矢報いようと、気合の入ったプレーを披露し、前半は競った展開が続いた。後半に入ると日本が地力を見せて引き離し、51-41で決勝進出を決めた。
大会最終日に行われた決勝のカードは日本対イギリス。世界ランキング的にも、好ゲームとなることが予想された。試合が始まると、スターティングメンバーを戻した日本は前線から強烈なプレッシャーをかけ続け、相手のミスを誘う好プレーを連発。エンジン全開でリードを奪う。第2ピリオド以降もメンバーを入れ替えながら戦うが、リードを失うことなくペースを維持。最終的に57-43で勝利し、日本が今大会初の栄冠に輝いた。
来年にはリオパラリンピック、そして今年の秋には同じ会場である千葉ポートアリーナにおいて、リオ大会の切符をかけたアジア・オセアニア選手権が開催される。10月25日から11月2日まで、絶対に負けられない戦いが繰り広げられるはずだ。今大会の日本はさまざまなメンバーを組み合わせて戦いながら、結果も残すことができた。選手たちも、非常に意義のある大会だったと感じているようだった。大会終了後の記念撮影