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[ジャパンパラ大会]
2017ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会 レポート
- 17.05.29 2017:05:29:10:07:39
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2017年度のジャパンパラ競技大会が始まった。リオパラリンピックが終了し、2020年東京パラリンピックに向けて一層日本国内を盛り上げていきたい状況だ。今大会のウィルチェアーラグビー競技大会は、リオパラリンピックで銅メダルを獲得した日本チームをさらに強化していくべく、同大会で金メダルを獲得したオーストラリア、銀メダルのアメリカを招聘し、世界トップ3における戦いを繰り広げた。また、日本はケビン・オアーヘッドコーチを迎え、どのような戦いをするのか注目が集まっていた。
今年も千葉ポートアリーナで熱い試合が見られた
大会は千葉ポートアリーナで5月25日~28日の4日間開催され、最初の3日間は予選リーグとして総当たり戦を3周行い、その予選リーグ2位と3位による3位決定戦と1位と3位決定戦の勝者による決勝戦を行った。
オープニングゲームの日本対アメリカは、いきなり世界の強さを体感する試合となった。日本は前半からアメリカの強固な守備に遭いジリジリ離されて24-29の5点差を奪われる。後半、一時、点差を縮めたものの44-51で惜敗。その次のオーストラリア戦は60-41で快勝し、初日の戦いを終えた。その後も予選リーグの試合が行われ、アメリカがそのまま強さを見せて5勝1敗の1位、日本はオーストラリアには3戦3勝したもののアメリカには接戦の末に敗れる試合が続き、3勝3敗で2位となった。オーストラリアは1勝5敗の3位となり、3位決定戦は日本対オーストラリアの対戦に決まった。日本の新HCに就任したアメリカ人のケビン・オアー氏
日本のエース・池崎大輔はスピードで何度もディフェンスを振り切った
3位決定戦は世界最強のプレーヤーとの呼び声が高いライリー・バットが怪我で欠場したこともあり、日本が全ピリオドでオーストラリアからリードを奪い、69-55で快勝した。決勝戦、今大会で一度もアメリカに勝てていない日本はホームの声援を背に奮闘。前半を同点で折り返すと、後半も接戦が続いて第3ピリオド終了時、38-37でアメリカがわずか1点のリードという息をのむ展開となった。そして残り0.6秒、アメリカが1点リードしている状況で日本がインバウンドから最後の攻撃をしかける。池透暢のロングパスを池崎大輔と羽賀理之がキャッチしようと試みるが叶わず、わずか1点差の悔しい敗戦となった。
アメリカは日本のプレッシャーをかいくぐり、ミスなく得点を決めていった
好ゲームに客席から送られた拍手に応える日本選手
今大会で抜群の安定感を誇ったアメリカが優勝を果たした
日本は準優勝に終わったが、激しく見ごたえのある戦いに会場からの大きな拍手が行われた。観客を魅了したジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会だったが、次回は8月4日~6日に同会場でジャパンパラゴールボール競技大会が行われる。