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[ジャパンパラ大会]
2021ジャパンパラゴールボール競技大会 レポート
- 21.12.13 2021:12:13:09:31:58
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2021ジャパンパラゴールボール競技大会が東京都府中市にある郷土の森総合体育館で12月11日と12日の2日間にわたって開催された。今大会は日本の女子強化指定選手をA~Cの3チームに分けて大会初日に総当たり戦を行い、その上位2チームによる決勝戦が2日目に行われた。また同2日目には男子の日本代表候補選手同士の試合がエキシビジョンで行われた。大会自体は新型コロナウイルス感染症の影響で無観客での開催となったが、実況解説付きのオンライン配信を行い、男女ともに日本のトップ選手たちによる試合を多くの方に届けた。
今大会は無観客での開催となった
大会初日の総当たり戦では、日本代表の主力でもあるキャプテンの天摩由貴、得点源である欠端瑛子、浦田と並ぶセンターでの高橋利恵子の3名がいるチームAが2連勝。無失点で安定感のある戦いを見せた。決勝進出をかけて戦ったチームBとチームCの試合は無得点のまま延長戦までを戦い抜き、エクストラスローで勝敗が決められた。チームBの一人目は東京パラリンピックで日本代表選手団の副主将を務めた浦田理恵。浦田は今大会で日本代表から退くことを表明していて、負けたらこの試合が最後となる。そんな状況の中でも冷静に決め、その1点が決勝点となり、チームBが1-0でチームCを下して、決勝進出を決めた。
チームAの得点源となった欠端
高橋を中心に3試合連続無失点で優勝したチームA
チームCのセンターを務めながら攻撃参加した安室早姫
男子エキシビジョンは宮食行次の劇的ゴールで盛り上がりを見せた
決勝戦は緊迫した展開となった。チームAの欠端が前半に先制点をあげたものの、その後は互いにミスのない攻防となった。特に、勝って浦田を送り出したいチームA、一方で勝って浦田を引退させたいチームBの意地がぶつかり合い、そのまま点が入らないまま1-0で試合は終了。チームAが勝って浦田を送り出した。試合後、天摩は「負けていては浦田さんからのバトンを受け取れない」と勝ちにこだわった勝負だったと語った。浦田も「勝って終わりたかった」と語ったものの、その顔はすがすがしい笑顔だった。
優勝の喜びを分かち合う
決勝戦後、天摩からサプライズの花束を受け取る浦田
笑顔で日本代表の引退となった
東京パラリンピックが終わり、新たなスタートを迎えた日本。今大会が未来に向けて歩みだす節目となったと言えるだろう。