資格取得者の声

資格取得で活動の幅が大きく広がった

中級パラスポーツ指導員 穴見 豪

活動地
熊本県
所属
熊本ルネサンスフットボールクラブ

Q. 現在どのような活動をしていますか?

県内の支援学校でパラスポーツを取り入れたレクリエーション活動の講話や指導、サポートをしています。また、職場では週一回の集団活動としてボッチャを取り入れており、外部からの参加もあります。

Q. 受講のきっかけは?

県の障がい者スポーツ指導者協議会の方と知り合う機会があり、その方を通してパラスポーツ指導員の資格を知りました。もともと健常者スポーツにトレーナーとして関わっていたこともあり、パラスポーツにも興味を持っていました。また、現在の職場で障がい児を担当しているため、スポーツを通じて社会に出るきっかけや希望をつくってほしいとの考えがあり、パラスポーツを学ぶため受講を決めました。

Q. 資格取得後の変化について

中級の講義はパラスポーツ全般を深く学ぶことができます。選手の食事面の管理、トレーニング方法など、専門の講師の方が講義してくれます。資格を取得したことで、いろいろな競技関係者との人脈が広がり、活動の幅が大きく変わりました。例えば、支援学校とのつながりや、地域の障がい者の方々との繋がりができ、信頼関係をつくることができました。職場でもスポーツレクリエーションに取り組みましたが、利用者の反応が良く、今ではレベルも上がり週一回の活動を楽しみにされています。

Q. 活動現場で感じるやりがいや喜びは何ですか?

障がいがあっても、パラスポーツでオリンピックや世界大会で金メダルを取ることができる!ヒーローになれる!といった、夢や希望を与えることのできるところにやりがいを感じています。また対象者に生きるきっかけや希望を与え、その家族も一緒になり「うちの子どもはこんなこともできるんだ」「一緒に金メダルを目指そう」などの発言が聞かれたり、子どもの新たな能力の発見や、目標に賛同してくれたりした時は、うれしい思いです。

Q. 指導現場での留意点や心がけていることはありますか?

理学療法士の知識と、指導員としての知識や技術を持っているので、身体的アドバイスや生活面でのアドバイスを行っています。また病態によるリスク管理の面でしっかりと評価を行い選手に伝えるように心がけています。理学療法士の経験と知識、中級で学んだ知識が合わさることで、より的確なアドバイスやケアができ、選手の能力が最大限発揮できるようにしています。

Q. 指導現場で感じる課題はありますか?

地域での差はあると思いますが、パラスポーツができる環境や、機会が少ないと思います。今後、クラブ活動化や体験会、大会などで動いていくことが大事だと感じます。

Q. 今後どのように資格を活かしたいですか?

障がいのある方がスポーツをきっかけに社会に出たり、生きがいや希望、夢をたくさんの方々に与えたりできるよう、働きかけていきたいと思います。また障がい者と健常者がスポーツを通じて交流する場の提供や、イベントや体験会の開催を行っていきたいと思います。今後は、パラスポーツトレーナー資格も目指して、よりよい知識や情報を伝えていきたいと考えています。

これから資格を取られる方に一言

病院や施設、在宅で理学療法をやっていくうえで、パラスポーツ指導員の資格やスポーツの知識、理学療法アプローチの幅や知識・技術の向上に繋がると思います。リハビリテーションアプローチの一つに、スポーツの知識や活動を取り入れることで、患者の参加活動の幅が広がるきっかけを提供できるのではないでしょうか。

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