100分の1秒を争うスピード、テクニックが求められる冬季大会の花形競技、アルペンスキー。競技は国際スキー連盟(FIS)の規定に準じて実施されるが、障がい特性を考慮して一部を変更している。コースに関する規定はFISの女子規定が適用される。
選手は障がいの種類によってスタンディング(立位)、シッティング(座位)、ビジュアリーインペアード(視覚障がい)の3カテゴリーに分けられ、その中で順位を競う。また各カテゴリーでは障がいの種類や程度によってクラス分けが行われ、各選手に係数が設けられ、実走タイムにその係数をかけた計算タイムによって順位が決まる(計算タイム制)。
種目は高速系の「ダウンヒル(滑降)」、「スーパーG(スーパー大回転)」、技術系の「ジャイアントスラローム(大回転)」、「スラローム(回転)」、スーパーGとスラロームを1本ずつ滑りその合計タイムを競う「スーパーコンバインド(スーパーコンビ)」の5種目が実施されている。
シッティングカテゴリーの選手たちが使用するチェアスキーは、時速100kmを超える高速滑走や、雪面ギリギリまで身体を倒したターンなど驚異的なパフォーマンスを実現するために高い技術が用いられている。トップ選手のチェアスキーは障がいや身体に合わせて作られたオーダーメイドで、選手の能力を最大限に発揮できるようにチューンナップされている。
肢体不自由、視覚障がい
Sports of the Paralympic Winter Games
(アルペンスキー)