自転車競技には、切断、脳性まひ、視覚障がいなどの選手が参加する。競技は障がいの種類や程度で分けられたクラスごとに行われ、種目や使用する自転車もクラスによって異なる。トラック種目はタイムトライアル、個人追い抜き(パーシュート)、チームスプリントの3種目で、自転車専用の屋内走路(ベロドローム)で行われる。道路など屋外のコースで行われるロード種目はタイムトライアル、ロードレース、チームリレーの3種目。風や雨、暑さなど自然の影響を受けながらレースを行う。
使用する自転車は一般的な競技用自転車だが、障がいによっては改良することが認められている。さらに、体幹のバランスが悪い選手はバランスのとりやすい3輪自転車(ロード種目のみ)を使用し、視覚障がいの選手は「パイロット」とともに乗るタンデム自転車(2人乗り)で競技を行う。また下肢障がいの選手は、上肢だけで駆動するハンドサイクル(ロード種目のみ)を使用する。
肢体不自由、視覚障がい
Paralympic Sport A-Z
(自転車競技)