華麗に繰り出される足技が見どころの格闘技、テコンドー。2009年に初めて世界選手権が開催され、その後、2021年東京大会から正式競技に採用された。競技にはプムセ(型)とキョルギ(組手)があるが、パラリンピックではキョルギのみが行われる。
出場する選手たちには上肢に障がいのあり、パラリンピックで実施されるクラスはK44で、体重による階級もあり男女それぞれ5階級ずつに分かれている。
試合ではオリンピックと同様に八角形のコートを使用し、試合時間は5分で途中タイムアウトの要求ができる。選手たちは電子防具、マウスピース、ハンドグローブなどを着用し、基本的なルールは一般と同じだが、胴部への蹴り技のみがポイントとなり、手での打撃はポイントにならないことや、頭部への蹴りは反則になることなど一部ルールを変更している。試合時間内に有効な攻撃を重ねて、より多くのポイントを取ったほうが勝利となるが、通常の有効な蹴りは2点、180度回転が加わった後ろ蹴りは3点、360度回転による蹴りは4点と決まった蹴り技の難易度によってポイントが異なる。
上肢に障がいのある肢体不自由